私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

TFZ「BALANCE 2M」金属ハウジングのドンシャリイヤホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】20000円ぐらい

★良い点★
・質の良い低域
・派手で勢いのあるドンシャリサウンド

★悪い点★
・昨今のTFZの傑作を念頭に考えると、値段に対してやや低く感じるクオリティ

こちらは2016年頃にリリースされたTFZのかなり初期のイヤホンだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
かなり大きなキャリングケースが同梱されていた。

イヤーピースは複数あるが、どれも大して変わらないようなものだ。

あとは変換アダプタなどが付属していた。

イヤーピース自体の性能は可もなく不可もなくだが、サードパーティー製に変えた方がフィット感はよくなるだろう。

金属シェルはかなり高級感があり、特別なイヤホンを使っていると思わせてくれて所有欲が満たされた。

また個人的にだがイヤホンのプラグ部分が透けているのは珍しいなと思った。

そしてTFZには珍しいMMCX端子を採用されていた。

またリケーブル不可のBALANCE 2(14000円ぐらい)も当時はリリースされていたようだ。

2、音質評価
高域は出ているが全体の中ではあまり目立たない。ただ音源によっては刺さるような印象も受ける鋭い高域ではあった。

中域は明瞭だが、ボーカルはリズム隊と同じぐらいか少し奥まった印象だ。

ギターの音などはドライブ感があって、かなり気持ちよく聞こえた。

低域はかなり上質だ。決して低域過多とか、沈み込みが深いタイプではないが、適度にウォームかつタイトで、このイヤホンの特徴を決定づけていた。

TFZらしい派手なドンシャリサウンドで、ギターロックなどのバンドサウンドを聴くのが一番好ましく感じた。

ただ価格帯を考えると解像度が微妙で、少し音が重なって聞こえるような印象も受けた。

そのため音数の多い現代的なポップスよりは古いジャズなどの方が相性が良く思えた。

低域を重視した音源は比較的、聞いてて楽しく感じた。

良くも悪くもノリで押し通したようなサウンドで細かい部分を気にされる方には向かなそうだ。

何より最近のTFZは価格帯以上と感じさせる性能のイヤホンを連発しているが、このBALANCE 2Mに関しては悪い意味で価格相応な音に感じた。

ただTFZ進化の過程を知る意味でも面白いし、個人的には見た目も音も個性があるのが逆に好ましく感じた。

【総評】
初心者に今から薦めたいイヤホンではないが、TFZのイヤホンを集めてるコレクターや、ちょっと癖のある音作りが好きな方には試してみてほしいイヤホンだ。

何より見た目がかっこよかった。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/1O

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

Huawei P30 lite + Chord Mojo(Fiio CL06によるUSB接続)) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Kassa Overall/ANIMALS(ジャズ) 〇
・The Band CAMINO/The Dark(ポップス,ロック) 〇

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Frank Turner/FTHC(パンク) ◎
・Hazing Over/Tunnel Vision - EP(ハードコアパンク,メタル) 〇
・スプーン/Lucifer On The Sofa(ロック) ○

●Cayin N5iiS(3.5mm 直刺し)
・結束バンド/結束バンド(アニソン,ロック,女性ボーカル) ◎
・Syudou/露骨(ボカロ) ◎
Thelonious Monk/Monk's Music(ジャズ) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △