【高音】★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★(調整可能)
【傾向】ウォーム〜フラット
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】32450円
★良い点★
・高解像度のフラット傾向の音
・調節できる低音
★悪い点★
・低域のアタック感が弱い
こちらはLEARのLUFシリーズのイヤホンで、240°SoundClock(サウンドクロック)で低域の調節が可能だ。
また・耳内の圧力を軽減する LEAR 独自の「バランスド・インイヤー・プレッシャー」設計(耳に負担をかけることなく、安全に音楽を楽しむことができます)とのことだ。
今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
イヤーピースは複数付いているのだが、装着済みのもの以外の色のものはステムの太さとイヤーピースの穴の太さがあっておらず、装着にかなり苦労した。
純正の付属品なのだから装着しやすいように考えてほしい。特にフォームタイプのものは本当に純正品なのか?と思うほどに装着に苦労した。
イヤーピース自体は可もなく不可もなくで、最初から付属している紫の色のものか、フォームタイプのものが比較的装着感が良かったが、サードパーティー製に変更した方がよりフィット感が高まるだろう。
ケーブルやハウジングは特筆するべきところはなく、特に取り回しが悪いとか、装着感が悪いということもなかった。
2、音質評価
高域は明瞭だが刺さるような印象はなかった。
中域はボーカルが少し前に出るような印象だ。
低域は通常の状態だと量感が少なめだが、低音調整ダイヤルで低音を+にするとだいぶ印象が変わった。ただ低音の量感を増やしても、ややウォーム傾向でアタック感は弱めの音だと感じた。
マイナスドライバーで回して低音調節するダイヤルだが、結構大きな影響があり、低音をMAXにした時には凄まじい沈み込みと量感を得られた。
ロックやハードロックを聴く時は低音を多めにした方が楽しく聞けそうだ。
値段相応の解像度を持ち合わせているのだが、特徴がないことが特徴というか、かなりフラット寄りの音だと思った。
また刺激的な帯域がないため聞き疲れしづらい音だと感じた。
ただ低域のアタック感がなく高域も優し目なため、ロックを聴くと迫力不足にも感じた。
低音調整ダイヤルのおかげでどんなジャンルでも楽しめるのだが、ボーカルメインに聞きたい人や、クラシックを聴く方に特に合うのではないかと思えた。
【総評】
微妙なレビュー内容になってしまった低音調整ダイヤルで音の方向性を変えられるのは面白いし「個性がないことが個性」という面白さを持ったイヤホンでもあった。
LEARの音自体も耳への負担を軽減することをテーマとしているのか、聞き疲れしづらいウォーム傾向の音という特徴を持っているのではないかと思えた。
何にしてもリケーブル含めて楽しみ甲斐のありそうなイヤホンだ。
【点数】 ★★★★★★★★ 8/10
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●Huawei P30 lite + Chord Mojo(Fiio CL06によるUSB接続)) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・デヴィッド/Petals to Thorns(ポップス) 〇
・Arlo Parks/My Soft Machine(R&B,ポップス) ◎
・ザ・ハイヴス/The Death of Randy Fitzsimmons(ロック) 〇
・Haze/glare(ロック,女性ボーカル) ○
・緑黄色社会/サマータイムシンデレラ - EP(J-POP,女性ボーカル) 〇
●Cayin N5iiS(3.5mm 直刺し)
・fictionjunction/PARADE(アニソン,女性ボーカル) ◎
・V.A./Rodrigo/ Concierto de Aranjuez / Concieto pastorale / Fantasia para un gentilhombre(アイネクライネナハトムジーク)(クラシック) ◎
・ちゃんみな/Naked(ヒップホップ,女性ボーカル) ○
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △