私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

ortofon「e-Q7」刺激的な高域が気持ちいい1BA機!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1BA
【発売当時の値段】28000円ぐらい

★良い点★
・金属筐体ならではの刺激的な高域
・1BAながらトータルバランスに優れたチューニング

★悪い点★
・やや高域が刺さりやすい

こちらはターンテーブル用磁気カートリッジで有名なメーカーだが、少数ながらイヤホンやヘッドホンのリリースもあった。

こちらのe-Q7は1BAの傑作と名高い品でもあり、今回はこちらをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
高級感のあるキャリングケースが付属する。

本来はイヤーピースが3サイズ付属するはずだが、中古で買ったので装着済み(Mサイズと思われる)のみだった。

弾丸型の筐体だがイヤーピースはスベスベしており多少外れやすい。

耳を引っ張って中に押し込んだ方がフィット感がよく感じた。

ETYMOTIC RESEARCHのER4Sを使ったことがある人ならわかると思うが、耳を引っ張って耳穴の奥まで挿入した方が良いと感じた。

人によってはイヤーピースの交換も視野に入れた方がいいだろう。

イヤホン自体は垂らして装着することもシュア掛けも可能なタイプだ。

ケーブルにワイヤーがないためシュア掛けが多少しづらいが、それでもシュア掛けのがタッチノイズも軽減されてフィット感も良く感じた。

2、音質評価
高域はかなり刺激的。刺さる直前の音で尚且つ鮮明だ。

中音域も明瞭で特に女性ボーカルの生々しさは他のイヤホンと比べても群を抜いている。

低域は量感少なめだがタイトで適度な量が出ている。1BAにしては多い方だと考えられる。

女性ボーカルものは特に相性が良いが、案外オールジャンル対応できるイヤホンだ。

スラッシュメタルのような音数が多く激しいジャンルでも抜けの良い高域でしっかりと楽しませてくれた。

またBA型にしてはライブ感のある音でギターの音も生々しくて良かった。

万能ではあるが退屈な音ではなく、むしろ個性的かつ刺激的な音に感じた。

まったりとした音楽よりはスピード感のある音楽のが向いている気がした。

【総評】
隠れた1BAの名機。1BA好きには当然おすすめだし、解像度の高さは折り紙付きだ。

現在でも十分に通用する1本だと感じた。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・HMLTD/The Worm(ロック) ○

Huawei P30 lite(3.5mm直刺し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・エリー・ゴールディング/Higher Than Heaven (Deluxe)(ポップス,女性ボーカル) ○
・The Arcs/Electrophonic Chronic(ロック) ○
・Mimi Webb/Amelia(ポップス,女性ボーカル) ◎

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・優里/壱(J-POP) ◎

●Cayin N5iiS(3.5mm 直刺し)
・Voivod/Return To Morgöth: Live 2018(スラュシュメタル) ○
・yama/Versus the night(J-POP) ◎
内田真礼/HIKARI(アニソン,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

intime「杜(もり)」ウォームで上質な低音と広い音場

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ウォーム
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】やや悪い
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD + HDSS + VST2
【発売当時の値段】12900円

★良い点★
・ウォームで上質な低音

★悪い点★
・安っぽいケーブル

こちらはeイヤホン仙台店限定で販売されていたご当地イヤホンだ。

元々は何度も再生産を繰り返す予定だったが、スタッフの表記ミスで限定100本にて終了した。

以後はプレミア化してしまった激レアイヤホンだ。

e☆イヤホン仙台駅前店の店長「マッキーさん」がレビューしていた内容では…

『仙台の自然のような広々とした音場、そしてintime独自のVSTを上手く活かし

e☆イヤホン仙台駅前店のスタッフが抱いていた杜の都仙台のイメージ

『明るく元気/心休まる落ち着き』を表現したe☆イヤホン仙台駅前店限定のご当地イヤホンです(公式より)』

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
緑色のスケルトン筐体がお洒落だ。ハウジングは煌や轟などのintimeの初期イヤホンに使われていた筐体と同じものと思われる。

付属イヤーピースはイヤーピースの定番と評されているAET07なので、装着感は悪くないはずなのだが、シュア掛けではないせいか耳から抜けやすい。

ステムが太めなのでSサイズのイヤーピースで耳穴の奥まで押し込んでみたが、やはり抜けやすい。

私の耳の穴の形の問題もあるだろうが、個人的には耳掛け不可でケーブルを垂らす形式と、このハウジングは相性が悪い気がした。

音質がよくても長い時間を常用しようと思えないので、何かきっかけがあれば変えてもらいたいぐらいだ。

また同社の「耀 (YO)」などにも付属している黒いケーブルが付いてくるのだが、見た目も安っぽくて取り回しが悪い代物なので、1万円以上のイヤホンのケーブルとしては不満が残る品だ。

サードパーティー製のイヤーピースへの交換やリケーブルをおすすめしたい。

2、音質評価
高域は明瞭だが全帯域の中では主張は薄めだ。出力強めのDAPなどを使用すると明瞭になる。

中音域は明瞭だが、特別にボーカル重視という印象は受けなかった。ギターの音のが目立つ気がした。

低域は丸みを帯びておりベースラインがよく聞き取れる。個人的に低域に関しては価格帯以上のものを感じた。

量感が特別に多いわけではないのだがウォームな低域が全体の音を支えてくれていると感じた。

本当に上質な低域なので、ベースが目立つようなジャズやポストロックなどは非常に楽しく聞けた。

また音場が広いためポップスやジャズはコンサートホールで聴いているような感覚も覚えた。

intimeのイヤホンにしては低域が強めなのだが、中高音域の抜けの良さや、明るい音作りといった本来のintimeが得意としている部分も残っており、決して抜けの悪い音にはなっていないのが嬉しかった。

敢えて苦言を呈すのであれば、明るめの音なので暗めのしっとりとした音楽には合わない場合もあると思った。

また試しにintime M鼓にリケーブルして使ってみたがベールが1枚剥がれたような明瞭な音になったのでポテンシャルの高さも感じた。

【総評】
良い意味で値段相応だと感じるし、intimeの音作りが好きなら購入して損はないだろう。

プレミア価格で購入するほどのものではないと思ったが、それまでの一連のシリーズにはなかったような音作りなので埋もれさせてしまうには惜しいと感じた。

ベースラインを明瞭に聞き取りたい方や、音場広めのイヤホンを探している方にはおすすめだ。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

●Fiio X3 2nd generation(3.5mm 直挿し)
・賭ケグルイ オリジナルサウンドトラック 賭ケグルイノ音 -Notes for _kakegurui_- [Disc 2] ○

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
春奈るな/Candy Lips(アニソン,女性ボーカル) ○

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)(intime M鼓にリケーブル)
YUI/CAN'T BUY MY LOVE((J-POP,女性ボーカル)

SONY NW-ZX300(3.5mm 直挿し)
Aphex Twin/Richard D. James Album(テクノ) ◎
フジファブリック/I Love You(ロック) ○

Huawei P30 lite + ベンチャークラフト SounDroid Vantam(ALO audio Cryo SXC 18G mini to miniによるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
つしまみれ/LIVE IN GERMANY 2022 (ロック,女性ボーカル) ◎
・Ezra Collective/Where I'm Meant To Be(ジャズ) ◎
シモーヌ・ディナースタイン/Undersong(クラシック) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

cooyin「SR70」ド迫力の低域と抜けの良い音!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【装着感】良い
【発売当時の値段】22500円ぐらい

★良い点★
・迫力のある低域
・スピード感のあるサウンド

★悪い点★
・良くも悪くも音の余韻は浅め
・某メーカーに似たデザイン

こちらはcooyinからリリースされたヘッドホンだ。

cooyinはイヤホンのリケーブルをAmazonで販売しているメーカーで、ケーブルメーカーのイメージが強い。

今回はこちらのヘッドホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
70mm大口径ダイナミック型ドライバーユニットを搭載しているとのことだ。

写真で見た印象よりも大きい。開放型で音漏れもあるので外出時に使うようなヘッドホンではないだろう。

ヘッドバンドの長さは左右を引っ張ることで変更できるが結構硬めのスライドだ。

その分、装着中にバンドの長さが変わってしまうような不安はなかった。

イヤーパッドの装着感も良好で長時間使用しても疲れなかった。

ケーブルも編み込み式で取り回しが良いと感じた。

見た目は某メーカーの物にそっくりだが高級感もあって好ましいデザインだ。

2、音質評価
高域は余韻こそ少なめだが鮮明でよく出ていると感じた。

中音域は明瞭だがリズム隊と同じ位置か、少し奥まって感じた。

女性ボーカルよりも男性ボーカルのが得意だと思った。

低域は大口径ダイナミックドライバーらしくド迫力だ。

量感は多めだが開放型ということもありスッキリとした音作りで、こもっているような印象は一切なかった。

スピーカーに近い自然な鳴り方の低域だ。ただ沈み込みは浅いと感じた。

低域寄りのヘッドホンだが沈み込みの浅さと鮮明な高域によりスピード感のあるサウンドだ。

向いているのはロック。音数の多いものでも音がダマになるような印象はなかった。

また打ち込み系も悪くなかった。

この価格帯としてはかなり解像度が高いと感じた。

ただ音の余韻や伸びをあまり感じられなかった。

またボーカル重視で聴きたい方よりも、リズム隊も含めて音楽全体で聴きたい方に向いていると思った。

色々と試した印象としては少し鳴らしづらいヘッドホンという印象だ。

しっかりとしたアンプを使った方が音に締まりがでて真価が発揮できると感じた。

【総評】
案外、癖のないサウンドで、良くも悪くも、もう少し刺激的な偏った音でも良いかなと感じた。

ただスピーカーのような迫力ある低域と解像度高めのサウンドは好ましく、見た目の高級感と相まって手放しづらい1本だ。

またリケーブルも可能なので楽しみ甲斐のあるヘッドホンかもしれない。

【総評】 ★★★★★★★★ 8/10

【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

DENON DCD-50 + DENON DA-310USB(COAX端子を使った光デジタル接続 + ヘッドホン端子使用)
ゲスの極み乙女。/魅力がすごいよ(J-POP,女性ボーカル) ○
GACKT/MOON(ロック,ヴィジュアル系) ◎
P-MODEL/電子悲劇 / ~ENOLA (+6)(J-POP) ◎
・愛狂います。/アルク(ロック,ヴィジュアル系) ◎

DENON DCD-50 + LUXMAN DAC-200(COAX接続)
・THE OSCAR PETERSON TRIO.WE GET REQUESTS(ジャズ) ○

DENON DCD-50 + Olasonic NANO-UA1(COAX端子を使った光デジタル接続 + ヘッドホン端子使用)
・さとうもか/WOOLLY(J-POP,女性ボーカル) ○
・AYABIE/ANSWER(ロック,ヴィジュアル系) ○
・Sadie/Gain(ロック,ヴィジュアル系) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

BGVP「DM5」ハイブリッド構成のコスパイヤホン!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】2BA + 2DD
【発売当時の値段】不明

★良い点★
・高い解像度
・明瞭なボーカル

★悪い点★
・鳴らしづらい

こちらは2BA + 2DDのハイブリッド構成のイヤホンで、元値はそれなりにしたとは思うが、それでも1万円以下だった記憶がある。

また後半は投げ売り状態で3000円〜4000円ぐらいで買えたような記憶だ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
イヤーピースが多く付属する。どのイヤーピースも悪くないが、遮音性やバランスではコンプライのようなウレタンタイプのものが良かった。

ただシュア掛けから付けるのに手間がかかるのと、黒や白のシリコンイヤーピースも悪くなかったので、個人的には挿入しやすさという意味ではシリコンイヤーピースを推したい。

ケーブルはリモコンマイク付きであまり高級感はない。

ハウジングは金属筐体で個人的には好みだ。ベント穴が開いており音漏れは多少あると感じた。

2、音質評価
高域はかなり明瞭。出力が弱いと鳴らし切れていない感覚があるが、鳴らし切ると刺さりやすいという困り物だ。

中音域も明瞭。ボーカルが前にくるというよりはリズム隊の音の主張が控えめな気がした。

クールであまり伸びるわけではないが女性ボーカルが得意だ。

低域は個人的にはほとんど鳴っていないような感覚だ。また遮音性が低いイヤホンのため、騒音の大きい野外では特に低域の量感を感じづらかった。

インピーダンスは16Ωのはずだが、とにかく鳴らしづらい。

個人的に出力があると感じているDAPのCalyx Mでちょうど良いぐらいだと感じた。

スマートフォン直挿しでもボーカルは明瞭で十分に楽しめるサウンドではあるものの、様々な機材を持っている人のが楽しみやすいと思えるイヤホンだ。

金属筐体らしく硬質な音で、生音よりは打ち込み系の音のが得意そうだ。

ボーカルメインのポップスやアニソンが一番合うと感じた。

【総評】
スマホ単体で鳴らすには少し心許ないし、ただ機材を使った場合のポテンシャルに関しては他にも優れているイヤホンが同価格帯にもあるので、わざわざDM5を使う必要はないかなと個人的には思った。

リケーブルや機材ごとの楽しみはありそうなイヤホンで割と上級者向きな気がした。

またイヤホンではあるが、外より屋内の方が全帯域がしっかりと聞こえて良い印象だ。

他のレビュアーさんのレビューと、自分が抱いた印象が結構違うので、あまり自信を持ってレビューできないのだが、色々と試したい物好きの人向けと言えるだろう。

歯切れの悪いレビューになったが決して悪いイヤホンではなかった。

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・エリー・ゴールディング/Higher Than Heaven (Deluxe)(ポップス,女性ボーカル) ○

Huawei P30 lite + ベンチャークラフト SounDroid Vantam(USB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・The Arcs/Electrophonic Chronic(ロック) ○
Pile/All Fiction(ロック) ◎

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
あいみょん/瞳へ落ちるよレコード(J-POP,女性ボーカル) ○
・YOASOBI/祝福(J-POP,女性ボーカル) ◎

●Calyx M(3.5mm 直刺し)
・Billie Eilish/Happier Than Ever(ポップス,女性ボーカル) ◎
Kalafina/After Eden(J-POP,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

CCA「NRA」安価な静電ドライバーイヤホン!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】狭い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD + 1EST
【発売当時の値段】2799円

★良い点★
・静電ドライバーらしい滑らかな高域
・女性ボーカルの特に優れた表現

★悪い点★
・低域の解像度が少しボヤけている

こちらはCCAからリリースされた静電ドライバー搭載のイヤホンだ。

静電ドライバー搭載のイヤホンは昔から高価と相場が決まっており、数万円が基本だったが、こちらのNRAは独自ドライバーを使うことで価格を3000円以下に抑えている。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
ハウジングは決して高級感があるとは言い難いが、価格を考えるとデザイン性があり、かっこいいと思った。

イヤーピースは薄型の柔らかいタイプのものでフィット感が悪い。

可能であればサードパーティー製に変更した方が良いだろう。

ケーブルの取り回しは良い。

2、音質評価
高域は滑らかで非常に繊細。女性ボーカルの伸びもよく、このイヤホンの特筆するべき帯域だ。

機材によっては少し刺さり気味な印象だ。

中音域も明瞭で特にボーカルはよく聞こえた。

低域は量感はそれなりにあるが解像度は値段相応で上質な低域とは言い難い。

高域の表現は素晴らしいが低域の解像度の低さ故に突き抜けるほどの開放感はなかった。

また音場は狭めな印象だ。

スマホ直刺しでも十分に鳴っていると感じたが、ハイゲイン出力のDAPやポタアンで再生すると音質にかなり変化があった。

スマホ直刺しやローゲインだと低域の量感が多く感じられ中低音域寄りな印象だ。これはこれで高域が刺さりづらくバランスの取れたチューニングだと感じた。

ハイゲインだと途端に強烈な高域と共に低域がタイトになり線が細くなる印象だ。

個人的にはハイゲインで中高音域寄りの音を鳴らす方が好みではあった。

割とオールマイティーなイヤホンだが敢えて合うジャンルをあげるならポップスやボーカルものだろう。

また高域の表現が優れているのでピアノの音も非常に心地よかった。

KZ社のZEXに比べるとZEXのが攻撃的でロックなどに向いている印象だ。

NRAのが少しウォーム寄りで落ち着いた印象に感じた。

【総評】
なかなか面白いイヤホンだが、初心者の最初の1本というよりは、何本かのイヤホンを経験してDAPやポタアンなどの機材を複数持っている人のが楽しめるだろう。

個人的には気に入ったが、価格帯相応な部分もあり、特別にコスパが良いとは思えなかった。

優等生的なイヤホンを求めるなら同じCCAならC12やC10PROのが優れていると感じた。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Novel Core/iCoN - EP(ヒップホップ) ○
マイリー・サイラス/Endless Summer Vacation(ポップス,女性ボーカル) ○
・Billlie/the Billage of perception: chapter three - EP(K-POP) ◎

iPhone 8 + ベンチャークラフト SounDroid Vantam(V7LJ2A 7Nclass Lightning-USB横出しデジタルショートケーブルを使ったUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・CVLTE/praystation 2(ロック) ◎

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・Aimer/Deep down(J-POP,女性ボーカル) ◎
内田真礼/HIKARI(アニソン,女性ボーカル) ◎
Kraftwerk/Trans Europa Express(テクノ) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

ULTRASONE「PRO780i」シリーズ内でも特にモニターライクなプロサウンド!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【装着感】普通
【発売当時の値段】28800円

★良い点★
・解像度が高くてモニター調の音

★悪い点★
・硬くて機械的な音

こちらはULTRASONEの2017年にリリースされたモニターヘッドホンの新PROシリーズだ。

同シリーズのフラッグシップとなるPRO780Iはシリーズ唯一の金蒸着ドライバ「ゴールドプレイテッド・マイラードライバ」を搭載。

伸びのある高域とキレの有る低音を両立し、リファレンスとなるサウンドを提供するというモデルだ。

今回はこちらをレビューしてみよう。

1、音質意外の評価
装着感はネットのレビューを見ると賛否両論あるが、個人的には気にならなかった。

確かにイヤーパッドは硬く少し側圧は強めに感じるものの抵抗を感じるほどではなかった。

ULTRASONEのヘッドホンは独特のデザインなので、高級感のある・なしと言うよりは、デザインが受け入れられるか否かというところも大きいと感じた。

2、音質評価
高域は明瞭だが刺さる手前ぐらいの印象だ。

中音域は明瞭。ギターの音もボーカルも良かった。ボーカルは少し前に出てくるような印象だ。

低域はタイトで結構量感があると感じた。EDMや打ち込み系のポップスのベースラインなんかは、かなり心地よく聴けた。

良くも悪くもULTRASONEらしい硬めの音なので、あとは好みに合うかどうかだと感じた。

同社のヘッドホンの中では良く言えばモニターライク、悪く言えば際立った個性がないので、どうも他人には薦めづらい。

個性がないと言っても同社のヘッドホンの中ではの話で、一般的にはかなり個性的な音作りだろう。

古い音楽よりは現代的な音楽のが合うと感じた。

ただULTRASONEのヘッドホンにしては生楽器も打ち込み系もオールマイティーにこなしてくれると感じた。

歯切れの悪いレビュー文になったが音の傾向は好みだ。

あとは硬めでデジタルな音の傾向が気にいるかどうかだ。

【総評】
全体的にクールだがボーカルとギターの表現は特に良い。EDM、アニソン、ボーカル物、ポップス、ロック、打ち込み系には特に強いヘッドホンだと感じた。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

DENON DCD-50 + AT-HA22TUBE(ACROSS750 RR V2によるRCA接続)
亜咲花/夏夢ノイジー(アニソン,ロック,女性ボーカル) ○
・シユイ/君よ 気高くあれ(アニソン,女性ボーカル) ○
・YOASOBI/祝福(J-POP,女性ボーカル) ○
川田まみ/SQUARE THE CIRCLE(アニソン,ロック,女性ボーカル) ◎
・POP ART TOWN/ART MUSEUM(J-POP,女性ボーカル) ○

DENON DCD-50 + AT-HA22TUBE(緑のケーブルによるRCA接続)
・V.A./逆境☆不惑☆フラクション / レッツゴー・マイ・ハウス!!!(アニソン,女性ボーカル) ○

DENON DCD-50 + Olasonic NANO-UA1(COAX端子を使った光デジタル接続 + ヘッドホン端子使用)
・DIALOGUE+/DIALOGUE+1(アニソン,女性ボーカル) ○

DENON DCD-50 + DENON DA-310USB(COAX端子を使った光デジタル接続 + ヘッドホン端子使用)
ASTERISM/IGNITION(ヘヴィメタル) ○
・Billie Eilish/Happier Than Ever(ポップス,女性ボーカル) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

LZ「A3」楽しくも聴き疲れしづらいハイブリッド構成!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】狭い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】2BA + 1DD
【発売当時の値段】20000円ぐらい

★良い点★
・ボーカルが近くて明瞭
・全体的に解像度が高い

★悪い点★
・ハイブリッドドライバーならではの不自然な分離感
・良くも悪くも音が近く音場は狭い

こちらは中国のメーカーLZからリリースされたハイブリッドドライバーのイヤホンだ。

このイヤホンが発売した2016年当時は各社から比較的安価なハイブリッドドライバーのイヤホンがリリースされていた。

10年前では安価でハイブリッドが購入できるなんて思いもしなかったが、このLZ A3も約2万円とリーズナブルな価格だった。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
イヤーピースが大量に入っていた。またイヤーフックも入っていた。

イヤーフックは試しに付けてみたが、イヤーフック自体が硬くて耳に上手く沿わなかったため使用を諦めた。

イヤーピースはどれを選んでも可もなく不可もなく。あまり装着感も変わらなかったので好みで選べば良いと感じた。

直接、耳に挿れて垂らしても、シュア掛けでもどちらでも使えるタイプのイヤホンのようだが、シュア掛けの方がより安定するように感じた。

ケーブルが細くて少し心元ないが取り回しは悪くなかった。

ハウジングも高級感があるし、ハウジングと合わせたと思われるケーブルの色も統一感があって好印象だ。

2、音質以外の評価
高域は明瞭だが全体の帯域の中では主張が強いわけではない。

BA型らしく明瞭だが刺さるような印象はなく滑らかで上品だ。

中音域は明瞭。特にボーカルは前にくる印象でアニソンや女性ボーカルメインで聞かれる方にも合うだろうと感じた。

低域は適度な量感が出ているが全体の中では一番目立たない印象だ。ウォームな低域だ。

各帯域が主張していて総合的には派手な音に聞こえるのだが、刺激的な音が少なくて聴き疲れしづらいという不思議なバランスだ。

分離の良さ故にダイナミックドライバーのような一体感はないが、個人的には音源の色々な音が聞こえてきて好ましい聞こえ方だ。

聞いてて楽しくなる音で気に入った。

敢えて言うならメタルやEDMなどの低域の押し出しが必要なジャンルでは少し物足りなく感じるかもしれない。

【総評】
LZらしい手堅い1本。ハイブリッドドライバーデビューにも良いと思える品だった。

【点数】 ★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・V.A./Hello Alone(アニソン,女性ボーカル) ◎

iPhone 8(Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ) + Amazon Music HDによるサブスク音源
オーイシマサヨシ/ギフト(アニソン) ◎

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Cécile McLorin Salvant/Mélusine(ジャズ,女性ボーカル) ◎
・▽▲TRiNITY▲▽/Δ(DELTA)(J-POP,女性ボーカル) ◎
コレサワ/かわいくしながら待ってるね(J-POP,女性ボーカル) ◎
・DIALOGUE+/かすかでたしか - EP(アニソン,女性ボーカル) ◎
・蓮沼執太フィル/symphilシンフィル(J-POP) ◎
・Kroi/MAGNET - EP(ロック) ○

●Cayin N5iiS(3.5mm 直刺し)
・V.A./歌物語 -<物語> シリーズ主題歌集- [Disc 1](アニソン,女性ボーカル) ○
三月のパンタシア/ブルーポップは鳴りやまない(J-POP,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △