【高音】★★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】6690円
★良い点★
・インナーイヤーだが低音が出ており外でもそれなりに聴ける
・インナーイヤーらしく抜けの良い高音
・ヘッドホンのような独特の開放感。唯一無二の音
★悪い点★
・細いケーブルに断線の不安が残る
・インナーイヤーなので遮音性は低め
1997年発売。SONYのインナーイヤー型イヤホンの旧来のフラッグシップモデルだ。
このころは「N・U・D・E」なんて大層なシリーズ名も付いていた。
現在はプレミアの付いているこちらのイヤホン。筆者も12200円という大層な金額で購入している。
本来は虫みたいな形のイヤホンケースや、イヤーパッドが付属していたはずなのだが、中古購入したため本体のみだった。
そのため付属品の評価は行わず、本体だけでの使用でレビューをしてみよう。
1、音質以外の評価
イヤーパッドが無いことも起因しているだろうが、少しポジションが掴みにくい。
私の耳は左右で耳穴の大きさが違うので、左はフィットしても、右は落ちそうになったりと言った問題も出てきた。
とは言え、何度か調整しているうちに妥協点も見つかってきたので、これはこれで良いものとしたい。
装着感はインナーイヤーだけあってカナル型のような圧迫される印象はなく、気軽に装着できるのが良い。
また細くて断線が不安なケーブルではあるが、ケーブル自体はツルツルした被膜に覆われており扱いやすい。
また開放型のため遮音性があまりないのは当然なのだが、低音の量感があるせいか、思ったほど外からの音が気にならない。
2、音質評価
これはちょっと凄い。
高音は当時としては考えられない程、鮮明だったのではないかと思う。女性ボーカルから楽器の音まで、素晴らしい解放感で天高くまで鳴る。
だからと言って刺さったり、昨今の中華イヤホンにあるような不自然さは微塵も感じさせず、絶妙なチューニングだ。
中音域も高級ヘッドホンを使った時のような滑らかな音が気持ちよく、音に艶があるとでも表現したくなる。
低音も開放型とは思えない程の量感があるが、あくまで中高域をサポートするような印象で、多すぎるとは思わなかった。
また低音の量感があるおかげで、ほとんどのジャンルに万能に対応できる。
どちらかと言えばクールで淡々と鳴らすような音作りなのだが、不思議と退屈させるような音ではない。
【総評】
解像度などの純粋な音質だけで言えば、他にも良いイヤホンが沢山あるが、この音の艶や絶妙なチューニングは他のイヤホンでは替えられない何かがある。
開放型で低音もしっかりと鳴るので、イヤホンでありながらヘッドホンを聞いているような不思議な錯覚に陥る。
この唯一無二の音質のイヤホンが、入手困難になりプレミア価格になるのも当然のように感じた。
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3a(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・the peggies/The Garden(ロック,女性ボーカル) 〇
・The War on Drugs/I Don't Live Here Anymore(ロック) ◎
・土岐麻子/PASSION BLUE(ポップス,女性ボーカル) ◎
●OPPO Reno3a + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源
・BISH/FAKE METL JACKET(アイドル,ロック,女性ボーカル) ◎
・Paquet Courts/Sympathy for Life(ロック) ◎
・みゆはん/かいこ(J-POP,女性ボーカル) 〇
・Jazztronik/Universal Language(ジャズ) 〇
●NW-ZX300(3.5mm直挿し)
・ジェニーハイ/ジェニースター(J-POP,女性ボーカル) ◎
・Official髭男dism/Editional(J-POP,ロック) 〇
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △