【高音】★★★
【中音】★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】19250円
Dynamic Motion初のイヤホン「DM008」をオールアルミ筐体にして、更には筐体に合ったチューニングを施したものだ。
今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
１、音質以外の評価
いわゆる「きしめん」タイプのケーブルになるので、少しタッチノイズが煩わしく感じられた。
付属のクリップを使うことでタッチノイズは改善された。
オールアルミ筐体は特別感があり所有欲が満たされたが、最近の中華イヤホンの金属筐体に比べると少し安っぽくも思えた。
筐体自体にL・Rの印字があり左右が判別できるのは想像以上にわかりやすく、左右を確認するストレスが少なくて助かった。
２、音質評価
高域は鮮明だが伸びはいまいちで天井を感じさせる鳴り方だ。
中音域は明瞭だがボーカルはリズム隊と同じか、少し奥まった位置に定位するように思えた。
低域はウォーム傾向で沈み込みが深く上質に感じた。
演奏を含めて音楽全体で聞きたい方に向いていると感じた。
ボーカルメインの方だと少し奥まった印象なので不満が残るかもしれない。
またウォームで深い低域が鳴る分、あまりスピード感を感じさせるチューニングでもないので、ハイテンポよりもミドルテンポの曲の方が合うように思えた。
ポップスやロック、またニッチなジャンルだがドゥームメタルのような低域の沈み込みを重視するようなジャンルも楽しく聞く事ができた。
スピーカー的な鳴り方をするイヤホンなのと、ボーカルメインではないので、このあたりが好みにハマるかどうかで評価が分かれそうだ。
アンプやUSB DACを通すと解像度が多少は上がった気がするものの、スマホ直挿しと大きくは変わらない印象だ。
反対に言えばスマホやiPodのみを所持しているライトユーザーの方でも音の良さを堪能しやすいと思えた。
【総評】
癖が強くて万人には薦めづらいイヤホンに思えた。
反面、個性的なイヤホンを求めている方や、ボーカルだけでなく音楽全体を聞きたい方には良い選択肢になる気がした。
【点数】 ★★★★★★★★ 8/10
※申し訳ございませんがレビューに使った音源を保存したメモを紛失してしまったため、今回は記載はありません。
