私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

KZ「ASF」低音の量感がありながらスピード感が犠牲にならない怪作!!

【高音】良い
【中音】良い
【低音】良い
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】良いけど耳が痛くなる
【取り回し】普通
【ドライバー】5BA
【発売当時の値段】7000円ぐらい
【筆者が購入した値段】Amazonタイムセールで3600円ぐらい
【点数】 ★★★★★★★ 7/10(聴きどころあり!)
 

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私は好きだが、非常に評価の難しいイヤホンである。初心者には本当におすすめできない。イヤホンやケーブルを数本所持しており、更なるイヤホン道を進みたい方がチョイスするべきイヤホンだろう。
 
先ず、このイヤホンは影が薄い。KZ社の新作として登場したのだが、話題は同時発売のASX(片側BA10発)という、圧倒的ステータスを持った機種が目が入ってしまい、敢えてBA5発のASFを買った人は少ないはずだ。
 
そして、このASFだが、まず箱出しの印象が良くない。篭っていて深みのない低音に、高音も聞き取りづらく、一聴して得意な音楽が見えてこない。
 
そこまで悪い音ではないのだが、定価7000円程度のイヤホンと考えるとコスパが良いとは言いづらい。このイヤホンを買うぐらいなら、初心者の方には4000円前後の名機、例えばTRN V90やCCA C10 PRO等を今なら薦めてしまうだろう。
 
また5BAというステータスに対して低音強めの篭った音と言う、5BAらしからぬ音作りも悪評価の原因になっているのではないかと思う。
 
そんなイヤホンだが1週間ほど聞き込んだ結果、すっかり好きなイヤホンになってしまった。ただし扱いに難しい部分があるので、詳細を記載しようと思う。
 
1,イヤーピースの交換は必須
純正のイヤーピースも悪くはないのだが、TWSで使われるような耳の奥に密着するタイプのもので、かなり柔らかい。装着感は悪くないのだが、このイヤーピースが高音を減衰させている可能性があると思う。
 
これをRHAのデュアルデンシティイヤーピースに変えたら劇的に音が良くなり、聞き取れなかった高音が鮮明に聞こえるようになった。
 
デュアルデンシティに関係なく、純正のイヤーピースより少し硬めの物に変える事で劇的な変化が感じ取れると思うので、各自のイヤーピースを是非とも試してみてほしい。
 
2,ハウジングのフィット
これまでのKZのイヤホンは装着感が類似したものが多かったのだが、こちらのASFは少し特異な形をしており、耳掛けした時のハウジングの上部を押して、本体の凹んだ部分を耳に押し込むような形にすると装着感がアップする。
 
これは私も「ばいそにか」さんのブログを参考にして気づいた事であり、この装着法だとフィット感がかなり向上するため、是非試してほしい。
 
上記より、イヤーピースの交換を前提にするとBAらしい繊細な高音と、まるでDDのようなアタック感が相まって、低音の量感がありながらも、スピード感あふれるという、素晴らしいイヤホンに仕上がったのだ。
 
かなり効果が大きい。使用開始から10時間以内でも十分な変化を感じ取れる。篭っていたと感じた低音も、どんどん鮮明になってきて、後半は全体的に解像度の高さを感じるほどだ。
 
4,駆動力
5BAのイヤホンを買う人なら知っているとは思うが、DAPやポタアン等の駆動力はあった方がいい。スマホ直刺しに比べて差を感じられる。
 
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
 
●Fiio M9 + μAMP109G2
・IZ*ONE/Twelve(K-POP,ALAC音源) ○
CY8ER/ハローニュージェネレーション(テクノポップ,ALAC音源) ○
 
OPPO Reno3a + μAMP109G2 + Apple Musicによるサブスク音源
・BLACKPINK/THE ALBUM(K-POP) ◎
・PAELLAS/sequential souls(シティポップ) 〇
・Froating Points/Crush(エレクトロニカ) ◎
・クラスト/The Edge of Everything(テクノ) 〇
・DUSTCELL/SUMMIT(J-POP) ◎
 
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △
 
現代的な打ち込みポップスには滅法強い。最近は中高音寄りのイヤホンが多いせいか、低音が強調された感じが新鮮に映る。
 
低音の沈み込みの浅さに不満のある方もいると思うが、言い換えれば深く沈まない事によりスピード感があるという事。
 
アニソン、ボカロ、EDM辺りはかなり楽しく聞ける。またエレクトロニカやテクノも繊細でスピード感のある高音と、厚みのある低音のおかげでかなり楽しく聞ける。
 
中華イヤホンの大半は中高音重視で低音が軽めなものか、低音重視でもウォームでスピード感のないチューニングが多いので、低音の量感と繊細な高音が同居しているASFは、個人的に唯一無二とも思えるチューニングだ。
 
個人的に好んでいるエレクトロニカやテクノと言ったジャンルと相性が良いのも嬉しい。ここに更にケーブルによる音の強化が可能と思うと、無限の可能性を秘めており、中々手放せないイヤホンとなってしまった。
 
ジャズからテクノまで、あらゆる音楽を一体化させたエレクトロニカ、Floating Pointsの2019年アルバム。まるでクラブにいるかのような臨場感で聴く事ができた。個人的にASFで聞いたアルバムの中で一番相性が良かったと思う。
 
パンクの中でも特別に速いパワーヴァイオレンスというジャンルの始祖とも言えるバンドの1stアルバム。超高速で叩きつけられるドラムの音もASFなら再現。
 

DUSTCELLの「SUMMIT」をApple Musicで

ボカロP+人間ボーカルの2020年1st。元々ボーカルもかなり得意なイヤホンなので、高音ボーカルも余裕で再現。バックのスピード感溢れる演奏も分離良く、心地よい。

 

他人には絶対に薦められないのだが、今後もこのイヤホンを愛用していくだろう。