私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

KENWOOD「KH-CRZ700」すごい低音でライブ感を演出!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】狭い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】7980円

★良い点★
・グルーヴ感・ライブ感のある低音
・低音の量感の割にはマスクされない中・高音域

★悪い点★
・低音の量感が多すぎる
・少しこもった印象で解像度重視ではない

こちらは2015年にリリースされたKENWOODのイヤホンだ。

「KH-KZ1000」という下位機種のイヤホンや、ステレオヘッドホン「KH-KZ3000」「KH-KZ1000」と同時に発売された。

この頃はKENWOOD名義でオーディオ機器がリリースされることは少なくて、久々のリリースに驚いた方も多かっただろう。

また販路が公式の通販などの一部に限られていた。

1、音質以外の評価
赤のキシメンコードが特徴的だ。現在ではあまり使われなくなったキシメンコードは絡まりやすかったりとマニアからは不評なことが多いが、こちらはツルツルした素材で取り回しの悪さは感じられなかった。

また掴むところがある縦長のハウジングは装着しやすい。

シュア掛けはできないタイプの機種だがハウジングが想像より軽くて装着感は悪くない。

金属も使われたハウジングはお値段以上とまではいかなくても、相応の高級感を持ち合わせている。

イヤーピースは可もなく不可もなくだが付属のイヤーピースにしては悪くない装着感だ。

2、音質評価
高域は主張は薄いが分離はよく立ち上がりも早い。スピード感のある高域が鳴っているのがわかる。

中音域も明瞭。ヘヴィメタルなどの元々が低音の強い音楽を聴くとマスクされてしまうこともあるが、ポップスに関しては割とハッキリとボーカルが聞こえると感じた。

低域はとにかく量感が多い。特に2022年現在のイヤホンのチューニングの流行と比べると信じられないような量の低音だ。

この手の音作りは10年以上前のイヤホンに多く、バンドサウンドをライブ感を持って聞くのには良いが、低音がダマになったように聞こえるので好みは分かれそうだ。

得意なジャンルはロックやヘヴィメタル、EDM。ヘヴィメタルやEDMに関しては大きなライブハウスやクラブに行ったような馬鹿デカイ低音に笑ってしまう。

通常、このぐらい低音が出ているとモッサリとした音像になりがちだが、中・高音域の立ち上がりが早くて分離も悪くないので全体的にはスピード感のあるサウンドに感じた。

私のような低音が大好きな人間からしても低音の量がかなり多く感じた。

ちなみにポータブルアンプやUSB DACも使ってみたのだが、スマートフォンに直刺しした時と大きな差は感じられず、鳴らしやすいイヤホンなので、アンプの必要性はほとんど感じなかった。

【総評】
最近はほとんど聞かなくなった音作りが新鮮で面白かった。

昨今では1万円以下でも高音質のイヤホンが多くなった中で、今になってわざわざ買う必要のあるイヤホンとは思えないが特徴的なデザインも含めて面白いイヤホンだった。

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

iPhone 8(Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Pianos Become the Teeth/Drift(エモ) ○
・ファイヴ・フィンガー・デス・パンチ/AfterLife(ヘヴィメタル) ◎
・Fake Creators, LITE & DE DE MOUSE/FAKE EP(EDM) ○
・Pale Waves/Unwanted(ロック) ○
・KOWICHI, ZOT on the WAVE & SELF MADE/We Made It(ヒップホップ) ○

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
lynch./THE AVOIDED SUN(AAC)(ロック,ヴィジュアル系) ◎
BUMP OF CHICKEN/FLAME VEIN +1(ALAC)(ロック) ○

OPPO Reno3 A + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源
鈴木このみ/Lead(アニソン,女性ボーカル) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △