【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ〜フラット
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】12000円ぐらい
★良い点★
・上質な低域
・比較的フラットな音
★悪い点★
・地味目のチューニング
こちらはイギリスのイヤホンメーカー、RHAのイヤホンだ。
近い価格帯のものには同社のMA750がある。
MA650は耳から垂らすタイプの装着法なのに対してMA750はシュア掛けだ。
またケーブルの太さやハウジングのデザインも異なるものだ。
今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
RHAのイヤホンには豊富なサイズのイヤーピースが付いてくる。
この付属のイヤーピースの性能が結構良いので、無理にイヤーピースの変更の必要はないと感じた。
同社の他のイヤホンに比べればマシだが、タッチノイズは比較的大きい方だと感じた。
また耳から垂らすタイプの装着法のためフィット感が安定しづらいと感じた。
ただ、この問題は付属のイヤホンクリップである程度改善できるため、面倒だがイヤホンクリップの使用を推奨したいところだ。
カナル型にしては遮音性は微妙で外の音が結構入ってくるような印象があった。
キャリングケースはシンプルなものだが使い勝手はよかった。
2、音質評価
高域は出ていないことはないが全体の中ではあまり目立たないと感じた。
中域はギターなどの弦楽器の音が心地よい印象だ。ボーカルはリズム隊と同じ位置に定位。
低域はかなり上質でタイトかつ解像度の高いものだ。
MA750は高域の伸びが特徴的なイヤホンだったが、MA650はフラットから弱ドンシャリな印象を受けた。
同社のイヤホンの中ではよく言えばフラットで味付けの少ない音、悪く言えば地味なチューニングにも感じた。
ただ金属ハウジングらしいメリハリや、上質な低域にはRHAらしい個性が感じられた。
特に低域の心地よさは特筆するべきところがあり、ロックやジャズ、ヒップホップ、あらゆる低域に特徴のあるジャンルを聞いてみたいと思わせてくれた。
またバンドサウンドも打ち込みサウンドも得意で、テクノ系の音源もかなり心地よく聞かせてくれる貴重なイヤホンだ。
【総評】
ダイナミック型の魅力を教えてくれるイヤホンであった。
個人的には音にメリハリがあって高音が伸びるMA750のが好きだが、このMA650も中々に捨てがたいものがあった。
【点数】 ★★★★★★★★ 8/10
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●iPhone 8(Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・水槽/夜天邂逅(J-POP,女性ボーカル) ◎
・Stray Kids/5-STAR(K-POP) ◎
・YOSHIKI EZAKI/I LOVE ME(ヒップホップ) ○
・I love you Orchestra Swing Style/Sweet Spare(ジャズ) ○
・(sic)boy/vanitas(J-POP) ○
・Lambrini Girls/You're Welcome - EP(パンク) ○
●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・黒崎真音/Butterfly Effect(アニソン,女性ボーカル) ◎
・Kraftwerk/The Man Machine [2009 Digital Remaster](テクノ) ◎
・MONKEY MAJIK/空はまるで [初回盤](ロック) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △