私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

Etymotic Research「ER-4P」スマホでも鳴らしやすいエティモ!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】近い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1BA
【発売当時の値段】30000円前後

★良い点★
・低インピーダンススマホやポータブルプレイヤーでも音量がとりやすい
・フラットなチューニングかつ圧倒的な解像度

★悪い点★
・装着に少し手間がかかる
・タッチノイズが酷い

こちらはEtymotic Researchの名機、ER-4Sのインピーダンスを低くして、ポータブル環境でも使いやすいように改良された品だ。

ちなみにオリジナルのER-4Sは聞いたことがないので比較レビューはできないのであしからず。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
有名な三段フランジのイヤーピースの他に、マッシュルームみたいなイヤーピースと、コンプライ系のフォームタイプのイヤーピースが入っていた。

大きなケースに入っており、高級感とも違う妙な特別感があった。

小さなキャリングポーチはシンプルなデザインは好ましいものの小さくて少し使いづらく感じた。

ケーブルは針金みたいな柔軟性のないものでタッチノイズも酷いので外に使うにはクリップが必須に思えた。

クリップはしっかりしたものでケーブルにくっつけることができるので使いやすく思えた。

イヤーピースはどれも音は悪くないが、耳の奥までしっかり入った時の三段フランジの遮音性や音のバランスの良さは特筆するべきものがあった。

反面、長時間挿入していると耳が疲れる感覚があるのと、他のイヤーピースに比べてスイートスポットの調整が難しい印象があり、マッシュルームやフォーム型の方が装着感は調整しやすく思えた。

何にしても三段フランジも、他のイヤーピースも癖があるものなので、一般的なカナル型イヤホンのように気軽に装着できるものではないと感じた。

2、音質評価
高域は明瞭だが刺さる印象はなく絶妙なバランスだ。

中音域も解像度が高くボーカルも鮮明に聞こえた。

低域もBA型イヤホンとしては適度な量感があり、タイトで上質に思えた。

ポータブルプレイヤー向きということでAndroidスマホに直挿ししたり、iPhone 8Apple純正のアダプターを噛ませて使ってみたが、鳴り方は十分で物足りなさは感じなかった。

ただ高性能DAPやアンプを通すことで解像度はより上がったように思えた。

全体的な音のバランスとしては完璧に近く、フラットでありながらリスニングライクな楽しさも見いだせる音のバランスになっていた。

またエクストリームなメタルなどの音数の多い音源でもしっかりと分離し、味付けの少ない音ながら迫力不足に陥らない絶妙なバランスに思えた。

欠点としては、やはりいくらポータブル向けと言っても外出には向いていなさそうな柔軟性のないケーブルと、そもそも耳に挿れて装着感の良いスポットを見つけるまでが難しく、中々、気軽に使えないという部分だ。

ただポータブルで使えるイヤホンとしては最高峰に近いもので、尚且つアンプ等を持ち出さなくても満足度の高い音が鳴るということであれば、非常に高性能なイヤホンと言えるのではないだろうか。

【総評】
前々から持っているイヤホンなのだが、改めて使ってみると、音が良いという驚きと、やっぱり装着は面倒くさいなという思いが半々ぐらいだった。

あとはアンプやDAPの出力を調整したり面倒事を楽しみたい方には本家ER-4Sの方が好ましいのかもしれない。

ポータブルメインでエティモの音を楽しみたいという方には、これ以上ないパートナーになるだろう。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

iPhone 8(Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Romain Dumas & Orchestre National Bordeaux Aquitaine/Thomas Bangalter: Mythologies(クラシック) ○
Travis Japan/Road to A(J-POP) 〇
・北里彰久/砂の時間 水の街(ロック) ○
・Nullbarich/The Roller Skating Tour(J-POP) ○

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
ラブライブ! サンシャイン!! オリジナルサウンドトラック Sailing to the Sunshine [Disc 2](アニソン,サントラ) ◎
96猫/O2O [Disc 1](J-POP,アニソン,女性ボーカル) ◎
・あたらよ/極夜において月は語らず [Disc 1](J-POP,女性ボーカル) ◎
梶浦由記/ソードアート・オンライン ミュージックコレクション [Disc 4](アニソン,サントラ) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △